さっそくですが…あなたにとって「働く目的」って何でしょうか?
多くの場合は「生きていく為に必要なお金を稼ぐため」が大部分を占めると思います。
僕だってそうです。
生きていく為にお金が必要だからお金を稼ぎたい。
でも…今日この記事でお話するのは【お金を目的に仕事をすることによる悲劇】です。
誤解のないように先にお伝えしておくと、お金を稼ぐことが悪いわけではもちろんありません。お金は大切です!
ただ、”お金は仕事のモチベーションにはならない”ということです。
もしも「食べていく為だけに」「お金の為だけに」仕事をしているなら、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
目次
お金は仕事のモチベーションにはならない
(出典:仕事と幸福、そして、人生について)
ここで、いくつか「お金は仕事のモチベーションにつながらない」ことが分かる例を見ていきましょう。
検証1)子供にご褒美を与えて絵を描かせた場合
子供にご褒美を与えて絵を描かせると、どうなると思いますか?普段より上手い絵が描けそうでしょうか?
ぜひ想像してみてください。
…結果は、このようになりました。
ご褒美もなく、ただ絵を描きたくて描いていた時より創造性が低くなる
検証2)学生にお金を与えて勉強させた場合
さて、では次にこんな場合はどうでしょうか。
学生にお金を与えて勉強をさせた場合。
遊ぶお金が欲しい年頃だし、お金をもらえるなら一生懸命勉強しそうですよね。勉強してもしなくてもお金をもらえない場合よりも、お金を貰える方が当然勉強に熱が入りそうな気がします。
ところが、またしても…
自分が学びたくて楽しく学んでいる時や、他の人に勉強を教える為に学んでいる時よりも、成績が悪くなる
仕事の場合、金銭的インセンティブを与えたらどうなる?
上記では、ご褒美を与えた場合、子供の絵や学生の成績は創造性が低下したり成績が下がる検証結果を見てきましたが、仕事の場合はどうなのか?
先にお伝えしてしまっている通り、結論から言えば「お金は仕事のモチベーションにはならない」です。
- 頭を使わない単純作業や嫌いな仕事である場合は、生産性が上がる。ただし、生産性が上がるのは昇給の直後のみで、その後はまたすぐ元に戻ってしまう。
- 給料が3分の1カットされたら怒り狂うが、3分の1増えても仕事を前より好きになるわけではない。
(フレッド・ハーツバーグ)
報酬による動機づけは長続きしない
上の検証結果で、報酬(ご褒美・お金)を与えても仕事のモチベーションは上がらないことが分かりましたが、さらに「じゃあ仕事をしよう!」という動機づけは長続きしないことも分かっています。
報酬目的で行動している場合、その報酬がなくなった場合、行動する動機そのものが消えてしまうからです。
それが分かる実験があります。
ソーマ(パズル)の実験
ソーマというパズルを、ある時間の中で2つのグループにしてもらうことにしました。
A:報酬を与える
B:報酬を与えない
<結果>
パズルの時間が終わっても、報酬をもらわなかったBの方がパズルを続けたがった。
<補足>
パズルを競争だと告げたところ、実験の時間が終わり勝敗に関係なくなった途端、パズルに対する興味を失ってしまった。
この実験結果から分かることは…
行動そのものが動機である方が、「やりたい」という気持ちが強く長続きする
仕事も同じで、お金の目的だけに働いているとモチベーションにつながらず苦しくなってしまいます。
仕事そのものにやりがいを感じたり、好きなことだと思えている場合は、仕事そのものが動機の為、「やりたい」という気持ちが強く長続きします。
仕事自体が価値を持つとき
お金の為に働く場合、お金が増えても仕事に対するモチベーションは上がらず、前より仕事が好きになるわけではないことが上の検証結果で分かりました。
では「お金を稼ぐ」以外に仕事自体が価値を持つときはどんな時でしょうか?
かの有名なアインシュタインはこんな言葉を遺しています。
少し難しい言葉ですよね。
アインシュタインはきっとお金や名声などの報酬目当てではなく、宇宙の謎をとにかく解き明かしたいという湧き上がる欲求で行動していたんじゃないでしょうか。
研究する行動の報酬は、「その研究を続けられるようになること」自体だったのかもしれません。
僕たちも子供の頃は、好きなゲームに夢中になっているとき、そのステージをクリアして次のステージに進みたくて、自分の持っているモンスターを一生懸命レベル上げたりしましたよね。
この時の報酬って、あくまでも「レベルUPしてゲームを進めたい(続けたい)」ことであって、ゲームで遊ぶという行動自体が報酬みたいなものではありませんでしたか?
仕事も同じように、お金の為だけに働いていてもなかなか楽しくはなりません。
仕事自体が価値を持つときの一例を挙げます。
- 好奇心が持ち続けられる
- 自分の能力を使える
- 主体的に動いている
- フロー状態になれる
(出典:仕事と幸福、そして、人生について)
①好奇心が持ち続けられる
子供のころゲームに夢中になれたのは、「次はどんな冒険ができるだろう?」「どんなステージが待っているんだろう?」こんな風に好奇心が沸いてきたからではないでしょうか?
逆に好奇心が持てなくなったら、ゲーム続ける意欲がなくなりますよね。
仕事もこれと似ています。
仕事のどこかしらの部分に好奇心が持ち続けられたら、「よし、これもクリアするぞー!クリアしたら自分のレベルがUPしそうだな!」と意欲的に取り組むことができます。
仕事に好奇心が持てるかどうか、というのは重要なポイントですね!
②自分の能力を使える
人は自分にとって「ちょうどいい難しさ」の仕事をする時が一番良い結果が出せるそうです。
ゲームで例えると、初めて買ったゲームでよく分かっていない状態で「ハードモード」を選んでも、難しすぎて挫折しちゃいますよね。
逆に同じゲームを何回もクリアしてるのに、永遠に「イージーモード」で遊んでいても面白くないですよね。
だから「ちょうどいい難しさ」の仕事をするとき、一番自分の能力を活かせるわけです。
人のモチベーションが最も高まる「ちょうどいい難しさ」は、失敗と成功が半々ぐらいの場合だそうです。
人のモチベーションが最も高まるとき
失敗:成功=50:50
ただし、これは人それぞれの性格にもよるので、普段少しの失敗でも苦しくなってしまう人は成功7割ぐらいの難しさを意識してみると良いかもしれませんね。
ここで大事なのは、今やっている仕事がつまらないなぁ辛いなぁと思った時に、今の仕事が自分には難しすぎるのか、逆に簡単すぎるのか、冷静に見てみるということです。
なぜ仕事が楽しくないのか?原因を探る「一つの材料」になります!
③主体的に動いている
「上司に指示されたからこの仕事をしているんだ」という状態より、「自分の意思でこの仕事をしているんだ!」という主体的に行動できていると自分で感じられている人の方がモチベーションが高いことが分かっています。
幸福度=自己決定感の高さに比例
※自己決定感:「人生を自分でコントロールしているぞ!」と感じること。
今やっている仕事の中で、「あ、この部分は割と”やらされ感”なく、主体的に動けているかも!」と思える部分はどんなことか、ぜひ考えてみてください!
④フロー状態になれる
大好きなアーティストの待ちに待ったコンサートへ行った時、2時間があっという間に過ぎちゃいますよね。その時は目の前のコンサートにだけ集中しているはず。
では、仕事でこんなフロー状態をつくる為にはどうすれば良いでしょうか?
- 明確な目標を持つ
- 挑戦しがいのあるものに、自分の能力を使う
- 他人に強要されるのではなく、自分で選ぶ
このフロー状態にあるとき、他人からの評価や報酬は関係なく「活動自体」が報酬となります。
仕事において大事なこと
今までのお話をまとめると、以下のようになります。
- お金は仕事のモチベーションには繋がらない
- お金は大事だけど、お金の為”だけ”に働くのは苦しい
- 報酬を与えると、かえって創造性を下げてしまう
- 報酬ではなく行動自体に意味を感じているとき、夢中になれる
- 挑戦するなら、「ちょうどいい難しさ」が良い
- 自分にとって一番やりがいを感じられる「ちょうどいい難しさ」を見つけてみよう
- やらされている感ではなく、自分でやっているぞ!と感じられる方がモチベーションが上がる
- 得意なことや好きなことを仕事で活かせると働きやすくなる
お金は生きていく為にとっても大切なもの。
ですが、自分にとっての豊かさって何だろう?自分はどう生きられたら幸せだろう?その「自分なりの価値観」をしっかり大事にしてあげてください!
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