『今日から8割捨てなさい』の著者も本の中で、かつての自分についてこう語っています。
【自分らしく生きていたのは週末だけだった】
かつて周りの人々と同じように成功と消費を追い求めて、仕事に精を出し年収は増えたが、どんどん虚しさや不満、ストレスが増えた。
週末だけは、やりたいことができた。
気付けば、自分らしく生きていたのは1週間のうちたったの2日間だけで、幸せとは言えなかった
もっと大きな成功、より多くのお金を求めて平日はストレスフルな状態で働き続け、休日はそのストレスを発散する為に買い物をする。本当に必要ではないものをストレス発散の為に買ってしまい、気付けば物があふれた部屋になり、ますますストレスが溜まる。
その悪循環は、多くの人が一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。
ホープ・カレッジの心理学教授、デーヴィッド・G・マイヤーズ博士は最近の世の中の幸福度についてこう指摘しています。
我々はこの40年間で大層豊かになったが、より幸福になったという実感は少しも伴っていない
「持てば持つほど幸せになると思い込んだために、概して私たちは幸せではなくなったし、何らかの借金が増えてしまいました。
誰もがもっと充実した生き方をしたいと思いながら、結局は物があふれた家に住み、毎日つまらない仕事に追われ、スケジュールは付き合いや用事で埋まり、借金だらけの生活をしています」
(引用『今日から8割捨てなさい』)
もし今下記の項目に当てはまるものがあるなら、ぜひ最後までこのブログを読んでみてください。
- 部屋が使っていない物で溢れている
- 仕事で溜めたストレスを週末の買い物で発散しがち
- 週末しか自分らしく生きられていない
- 自分にとって何が大切で、何が不必要か明確になっていない
- 物質的には豊かになっているのに、心が満たされていない
このブログでは以下についてお話していくことで、物が増えても心が満たされない原因と解決策を知り、「自分らしく生きられるのは週末のみ」という生き方を変えていくキッカケになればと思います。
- 物やお金が増えても満たされない原因
- 必要以上にモノを持とうとしてしまう理由
- ミニマリズムとは
物やお金が増えても満たされない原因
- 持ち物は生きていく上で一番大切な要素ではない
- 無駄な物を持ちすぎている
- 物を持てば持つほど、失う不安も大きくなる
- より多くのものを持てば、荷物も支払いも増えていく
- 物を維持するために嫌いな仕事をしなきゃいけなくなる
- 「足るを知る」ことができなければ、常に「もっと…」と求めてしまい一向に満たされない
- 平均的な人は、持っている衣類の2割程度しか着ていない
(インテリアショップのカリフォルニア・クローゼット) - 持ち物が増えると、広い家やレンタル収納スペースが必要になり出費がかさむ
(アメリカの平均的な家の面積は過去50年間でほぼ2倍になったにも関わらず、自宅に収まりきらない物を収納するためにレンタルスペースを利用する家庭が多い)
必要以上にモノを持とうとしてしまう理由
- 持てば持つほど幸せになるという思い込み
- 持ち物で自分の個性・値打ちが決まるという思い込み
人の個性やステータスが、住んでいる家の大きさや乗っている車、ブランド物と結び付けて考えられることが多いため、無意識のうちに自分の個性を持ち物で表現しようとし、他人を評価しようとしてしまいがちです。
ですが、もし仮に「自分自身」に価値を感じられているなら、自分以外の何か(ステータスや物など)を求めたり、他人と比較する必要はないのではないでしょうか。
人は幸せになりたいと願い、多くのモノを手に入れようとしますが、「何がどれほどあれば自分には十分なのか」が明確になっていなければ、欲しかったものを手に入れたとしても、もっと多くのモノを持っている他人を見ては「まだ足りない。もっと…」と、ずっと心が満たされないでしょう。
大切なのは、今あるものや自分自身が十分だと感じ、感謝するマインドを持つこと。
物を維持する為に増えるストレス
物を維持するにはお金がかかります。
自分の個性を持ち物で表現しようとすることで、物を維持するためにかかるお金を稼ぐために、嫌いな仕事を続けて人生を浪費してしまう。
自分が心から好きだと思えることや人間関係に時間とエネルギーを割くことは、人生を豊かに生きていく為にとても大切なことです。
「そんなのは無理だ。好きなことでは稼げないし、現実は厳しい」と諦めてしまうのは、必要以上にモノやお金を求めてしまうからではないでしょうか。
ミニマリズム
ミニマリズムとは、不必要なものを手放して本当に必要なもの・大好きなものだけを選び取ること。
不必要な物で溢れた部屋や、多くの物を手に入れる為に手放せずにいるストレスを溜め続ける仕事、人間関係…
こうしたものを手放し、本当に自分に必要なもの・大好きなものに囲まれた生活にしていく為に大切なことは以下の通りです。
- 自分にとって必要なものを明確にする
- モノより経験を重視する
- 自分にとっての喜びに投資する
- 人生の優先順位を自分で明確にする
- 気が乗らないことには「ノー」と断る
- 嫌な気持ちになること・人・環境を手放す
今買おうとしているものは本当に必要なもの?
それとも、他人に良く思われたくて反射的に買おうとしているもの?
何か新しく物を買う時は一度立ち止まって考えてみたいですね!
今日は、人生を豊かにする「ミニマリズム」という生き方について。
「世の中にはどんどん便利なものが増え、物質的に豊かになっているはずなのに、なぜか心が満たされない」
その原因と解決策についてのお話です。
(参考文献:『今日から8割捨てなさい』レジーナ・ウォン氏)