「自分を変えたい」
そう思う人は結構多いのではないでしょうか?
僕自身もずっと「自分を変えたい、変わりたい」と強く思い続け、とにかく色んなことに挑戦してもがいてきた一人。
読書、ジム通い、ビジネスセミナー、投資、転職…とにかく今を、自分を変えたくて必死でした。
色々やってきて気付いたことは、「変わりたい」と思った時に注意しなければならないことがあるということ。
これに注意しなければ、おそらくどれだけ行動して環境が変わったとしても心は満たされないし、ずっと「変わりたい」状態が続いてしまう。
その注意すべきポイントとは、「変わりたいと願う根底にある自分の気持ち」です。
なぜ変わりたいと思うのか
そもそも、なぜ変わりたいと思うのでしょうか?
変わりたいと思う根底にある自分の気持ちとじっくり向き合うことが非常に大切で、この「なぜ」が明確になっていないと、どう行動してどう変化しても満足はいきません。
- 周りがどんどん変化しているから、自分も変わらなきゃと焦っている?
- 周りの人に「~した方が良いよ」と指摘されたから、変わりたい?
- 今の自分が嫌で嫌で仕方ないから、変わりたい?
- 今の自分もOKだけど、もっとああなれたら嬉しいから変わりたい?
変わりたいと思うのは、なぜだろうか?
この根底にある「変わりたい理由」が、”今の自分もOKだけど、もっとああなれたら嬉しいな”という前向きな理由であれば何も問題ありません。
ただ、「今の自分が嫌だから」という今の自分を否定している状態で変化を望んでも、きっとその先に待っているのはまた「今の自分が嫌だから変わりたい」という状態。
「今が嫌だから」変化を望む
僕はずっと「今の状態が嫌だから」変わりたいと願い、何かを変えようともがいてきました。
今が嫌だから変わりたい、何かを変えたい
行動した結果、現状が変わったことも勿論沢山あったし、嬉しいこともあった。
ただ、変化しても半年後、1年後にはもう「今の状態が嫌だ。変わりたい!」の繰り返し。
なぜなら、「今が嫌だから」が動機で行動している場合、その根底にあるのは「何かを手に入れないと自分はダメだ」というマインドだからです。
「何かが変わりさえすればきっと幸せになるに違いない」という思考が根底に存在している。
でも、本当に何かが変わりさえすれば満たされるのでしょうか?
現状は変わっているのに満たされない
僕は女性→男性のトランスジェンダーで、学生時代から自分を変えたくて変えたくて仕方ありませんでした。
悩み悩みぬいて大学2年時に胸を取り、男性ホルモン治療を開始。
確かに胸はなくなり声も低くなり、「現状」は大きく変わってお望み通り「変われた」はずでした。
なのに半年も経てば僕はまた「今の状態が嫌!こんな自分はダメだ!変わりたい!」状態に戻っていました。
ないもの探しの癖
結局、今自分に足りないものを探す「クセ」が変わらない限り、現状が変わったとしても、またその時足りないものを見つけて「変わりたい」と願ってしまう。
僕は今戸籍の名前と性別変更の申し立てをしている最中ですが(※2021年3月に戸籍変更が認められました)
「今が嫌!今の自分が嫌だから変わりたい!」
と思って行動しているのと、
「今の自分も良いけど、名前や戸籍の性別が変わったらもっと嬉しいな~」
という気持ちで行動するのでは、結果が同じでも気持ちはまったく違うものになります。
変わりたいと思う前に今の自分にOKを
変わりたいと思う気持ち自体はもちろん悪いことではありません。
ただ僕自身の今までの経験上、今の自分を否定した状態で現状が変わっても半年も経てばまた「変わりたい!今が嫌だ!」の繰り返しになってしまいます。
まずは今の自分に少しでもOKを…!
幸せを「手に入れる」というよりは、幸せに「気付く・見つける」という感覚で生きていた方が、今の自分を認めてあげられます
- 不完全でもいい
- 間違っててもいい
- ありのままでいい